バンダイ・F-エフ 赤城軍馬F3


バンダイの、ハイパーレーサー4WDの他に出ていたパチ四駆シリーズ。
BUZZさんのサイトで既に紹介されていて、「駄作キット」と酷評された事でお馴染みのキットで、気になっていたのですが
最近になって某店にて入手。当時の値段は1000円のところ、800円でした。

キットの元ネタである作品「F-エフ」は、1986年から92年まで漫画雑誌「ビックコミックスピリッツ」にて連載されていた作品で、88年にはアニメ放送もされていました。
当時はF1ブームの真っ只中にあって、あえてF1マシンではなく下位カテゴリのF3マシンをミニ四駆サイズのキットにしたという意欲作。
このマシンは、主人公の赤城軍馬のF3マシンがモデルで
同じシリーズには主人公のライバルのマシンもモデル化されていました。

それにしても、この胴長マシンがF3って…;
組む前からヤな予感。

それでは開封〜

パーツ全図

ボディは見ての通り胴長。
ミニFのボディと比較しても長く見えます。

スポンジタイヤは、長期的に保管されていた為か
部分的に凹みが酷いことに。

ホイール
思ったほどソリが無く、精度も悪くなかったです。

モーターはハイパーレーサー4WDと同じ
ハイパーエンジンが入っていました。

金具・シャフト類
車軸はメタル軸受け。
F3マシンなのですが、何故か4WDということでプロペラシャフトが。

説明書には、何故か原作の紹介文や、キャラのカットが全く無し。
箱にもそれらしい文章は無く、どうにもバンダイのキットにしては投げやり感が酷い。
ハイパーレーサー4WDは200万台が売れたらしいですが、果たしてコレはいくつ売れたのだろうか…?

そんな感じで、制作。

フロント
このアングルではタイヤが細く見える以外は違和感を感じませんが…

横から見ると、このザマである。
どうにも横と正面のバランスが悪い。

そしてこの車高の高さ。

タイヤとホイールはミニ四駆サイズ。
F3にしては細すぎる印象。

ローラーは、ピン型のパーツで止める方法。
金属製のビスを使わず、全てプラスチック製で完結しているのは何故なんだろう…

電池はシャーシ裏から入れるタイプ。
その為、ボディを外す必要が無いのは良いのですが…

モーターを交換する際には外す必要がある為、電池を裏から入れる利点はほとんど無く。

一応、ボディはシャーシとガッチリ固定出来るように取り付けられてモノコック構造を再現しているのですが、

これが原因で、取り付けが甘いと3点設置になってしまうという罠。

しかも、モーターの位置が電池の上に置かれている為
それほど重心が低くないという皮肉。

ギヤの配置は、モーターを縦置きに設計された為
シンプルに出来ているのですが、モーターの駆動はプロペラシャフトを介して
クラウンギヤでシャフトに駆動を伝える方式になっている為
否応なしに4輪駆動にしなければならないという苦行;

あれ?F3って4WDでしたっけ…?

メタルの軸受けは、ミニ四駆のように横から入れるタイプでは無く
上から入れてシャフトを通すタイプ。

オイルを指すのは容易なのですが、これではホイールが横ブレした時の摩擦抵抗は変わらない気が。

ちなみに、どれくらいデザインに違和感があるかというと。
ミニFと比較すれば、一目瞭然。

※ミニFの28分の1スケールに対し、コレは24分の1スケール

ホイールベースはどちらも同じ。
F3ってF1より、一回り小さいハズなんだけどな…?

車高もミニFと比べると、一段高い位置にドライバーが座っている罠。

バンパーの幅も、100o程度のハズのミニFが広く感じるほどに狭いです。

ウイングも、まるで遠近感が狂ったような大きさ。
よくまあこんな設計でキットを販売したもんだ。
原作者の方は このキットを見て、どう思ったのでしょうか。

88年というと、それこそバブル全盛期の時代だった訳で。
バンダイも、こんな酷いキットでも簡単に出せてしまえるような、緩い時代だったって事なんでしょうか…?

なお、肝心の走りの方は
4WDのおかげで速度は出るのですが、如何せんホイールベースが長すぎる為にウェーブは遅いわ
ローラー幅が狭い上に位置が低いので、急コーナーでインリフトするわ
とどめには、モーターの押し込みがボディで無理やり押し込んでいるせいで、ちょっとの衝撃でモーターがズレて異音を出すわ、ボディ無しで走らせるとモーターが浮いて走らないわ…

BUZZさんに続いて言わせて下さい。

これ、駄作キットです。

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