井桁のローラーセッティング


井桁マシンは、パっと見ワンパターンで、セッティングも同じようなイメージがありますが
ローラーセッティングは井桁マシンであってもコースに合わせて変更する必要があります。
代表的なローラーと、その効果などを書いて行きます。
まずはバリエーション多彩なフロントローラー。

・830ローラー
リヤローラーとして最もポピュラーなローラー。回転性能は高く、フロントに使ってもその性能は発揮され
全体的に最も速くすることができます。ウェーブでも減速しにくく、LCでも速度次第では入れる事が可能です。
しかし、その速さ故にウェーブの少ないコースではLCでコースアウトし易く、秒速7mを超えるマシンでは右ローラーには使いづらいローラーとなります。逆に言えば、フロント左ローラーとしては鉄板として使えます。
井桁の入門として制作するにはちょうど良いローラーでもあります。

・850in520ローラー
830と同じサイズですが、こちらの方がエッジがあるのでローラーが噛む為
LCは若干クリアしやすいローラーです。
LC手前にウェーブが大量にあるレイアウトには使えるローラーです。
しかし、このローラーも830同様LCの前にウェーブが少ないコースには効果が薄く
520を入れている為に若干重くなるのが弱点です。

9oベアリングの場合も、同じ事が言えます。

・WA(ダブルアルミベアリングローラー)
こちらも830同様ポピュラーなローラーセッティングです。2段になっているのでLCでのクリアがし易く、安定性も高いです。オールマイティなローラーと言えます。
ウェーブでは適度に減速するので、車高が高いS1シャーシとの相性が良いようです。
弱点は520を2つも使用し、スタビも大きくなってしまう故に重くなることでしょうか。

最近では、右ローラーのみに使う事が多いようです。

2009年に登場した一般GUPとして登場したWAは、ローラーの厚みがあるものの
エッジが緩い為、3レーンで使うのは あまり向いていないようです。(2009年12月17日追記)

・WA上スタビ無し
通常のWAで上のスタビを排除した、右ローラー専用のアレンジ版。
LCでは右ローラーはアウトリフトするのが普通なので、スタビは下のみに低めに取りつけ
アウトリフトの際に擦らせてクリアさせるのが目的のようです。
通常のセクションでもWAの為か安定して走行でき、上スタビが無い分軽くなる利点があります。
・SA(シングルアルミローラー)
WAを切断し加工したローラー。上部分を使った11o、下部分を使った13oの2種類あります。
シングル化することによってWAの弱点である重量を軽くし、全体的に速度向上に繋がります。
しかし、ウェーブでは浮き上がってしまうようで最も減速しやすく
安定性は低くなります。
・逆吊りWA
LCをハイスピードでクリアする為に発明された、井桁セッティングではポピュラーになりつつあるセッティング。
逆吊りで取り付けることにより、LCでのアウトリフトの際ローラーが引っ掛かりクリアするのが目的のようです。
LC手前に減速する箇所が少ないレイアウトには効果を発揮しますが、逆にウェーブの多いレイアウトでは
ローラーの当たる位置が左右ズレる為か、不安定になりLCを抜けにくくなるようです。
主に右ローラーのみに使用されます。
・逆吊り9oWA
2009年に新たに登場したミニサイズのWAを使ったセッティング。
通常方向で使うとローラーのエッジが緩く、LCの攻略が難しいのですが
逆向きに使うと、いい感じにLCを抜けて行くみたいです。
通常のWAと違い、サイズが小さい為軽いのも利点でしょうか。

以上を総合して、LCのクリアのし易さは
(手前多くのウェーブ在り) WA→850→SA→逆WA→830
(手前高速コーナー) 逆WA→WA→SA→850→830
LC直前のコーナーが90R・180R等によっても違いは出ますが、自分の基準はこんな感じになります。

余談ですが、830を左ローラーに使う場合
写真のようにホイールの軸をスタビにして、LCで僅かなブレーキをさせると
クリアし易くなるようです。
通称”モツブレーキ”と呼ばれています。

続いて、ワンパターンになりがちですがセッティング次第で相性は変わるリヤローラー。

・オール830
最も定番で、利用価値も高いローラーパターン。
上でも書きましたが、ウェーブの多い減速しやすいコースでも速度を維持しやすく
反面、一定速度を越えるとLCに入れるのが難しいローラーでもあります。
3レーンコースで走る分には、このセッティングで十分だと思います。

・左上&右下のみ850in520
オール830でLCの制御が出来ない場合に使うテがコチラ。
LCに入る際に、マシンが左上と右下が当たる事を前提として食いつきにくい830より
エッジのある850を使用することでLCをクリアしようというもの。
速度が出ないマシンであれば、830で十分だと思います。

・オールプラリン(19oプラリング付きアルミベアリング)
5レーンコースでは最も速度を出せるこのローラー。3レーンでもその力は十分にあり
高速コースでの速度は830を凌駕するものがあります。
しかし、ウェーブを多く含むレイアウトではその力は半減。エッジが効かない為LCもクリアしにくいという
弱点を多く含む、非常にコースレイアウトを選ぶローラーでもあります。

以上を踏まえて、
通常はオール830で大丈夫ですが、コースの相性やマシン自体の速度域を考慮すれば
様々なパターンが出来ます。さらに、前後のローラーセッティングは組み合わせ次第で非常に多彩なパターンを考える事が出来ますので、その辺は作る方々の個性と言う事で…

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