YRG式抵抗抜き


ミニ四駆のシャーシで、マシンが走り続けている間中、回り続けているのがギヤ部分。
その周辺の摩擦抵抗を少なくすることで、回転部分の動きを滑らかにし、速度の向上を促す改造が
俗に言う「抵抗抜き」と呼ばれる手法です。


まずは一般的な平面コースを走らせる場合の組み合わせ。
シャーシはVSシャーシですが、S1やTZシャーシでも流用出来ます。

フロント。
画像左から ホイール→絶縁ワッシャー→620→クラウンギヤ→小ワッシャー→620→絶縁ワッシャー→ホイール

リヤ。(事前にビスやFRPで支えを用意します←画像中央のビスで620を支えています)
画像左から ホイール→絶縁ワッシャー→620→620→アルミスペーサ×2→クラウンギヤ→小ワッシャー×3〜4→スパーギヤ→小ワッシャー→お宝→620→絶縁ワッシャー→ホイール

組み合わせて、ギヤの噛み合わせが緩かったらワッシャーを減らし、きつかったらワッシャーを増やしてください。
マシンによって、ワッシャーの数を調整したり、絶縁ワッシャーに変更するなど必要に応じて調整してください。

注意としては…
どの抵抗抜きでも言える事ですが、使用するベアリングは必ず620ベアリングである事が前提です。
丸穴や、角穴のベアリングでは効果は期待出来ません。
620とホイールの間に絶縁ワッシャーを使用していますが、ここはベアリングローラーに使用されるスペーサでも大丈夫です。

次は、井桁マシンに使用される組み合わせ(S1シャーシ)

フロント
画像左から ホイール→絶縁ワッシャー→620→紫ピニオンギヤを加工したスペーサ→クラウンギヤ→620→絶縁ワッシャー→ホイール

スペーサは紫ピニオンの、歯の付いてない部分をカットして取り付けています。クラウンギヤの位置が必要以上に画像から見て左側に寄るのを防ぐ効果を期待しているので、位置を決めたらシャフトに瞬着固定。

リヤ(事前に衝立を貼る必要があります)
画像左から ホイール→絶縁ワッシャー→620→|衝立|→520→スペーサ@→クラウンギヤ→2oナット→スパーギヤ→お宝又は紫スペーサ→620→絶縁ワッシャー→ホイール

スペーサ@は、モーターに使われる端子部分(830に埋め込むアレの使ってない部分)を加工。サイズは衝立の位置やクラウンギヤの幅によって調節します。
2oナットは、そのままではシャフトに通せないので、一度2oサイズに穴を広げます。

こちらはVSシャーシ
基本は↑と同じです。
S1とVSは520とクラウンギヤ間のスペーサの長さと、
スパーギヤと620間のスペーサの長さに若干の差があるので
使いまわしをするよりは、シャーシ毎に専用にパーツを作った方が、後の整備的な意味でも楽になります。

続いて、普段使われにくいシャーシの(部分的ながら)抵抗抜きの紹介。

タイプ5シャーシ。
もともと各部のクリアランスが微妙な上に、修正しようにも設計的にギリギリだったり素材がお察しだったりと
いじり難いシャーシ。それでもココだけは改善したいのが、スパーギヤ部分。
ギヤの背がシャーシと常に接触している部分を、ギヤと軸受けの間にスペーサ(お宝などを使用)を入れることで
僅かながらの隙間が出来ると、ギヤとシャーシの接触抵抗を改善出来ます。
スペーサのサイズは大きすぎると、スパーギヤとプロペラシャフトが接触する為、程ほどが良いです。
ただし、そのままギヤカバーを取り付けると異音が凄まじいので;カウンターギヤとの噛み合わせを調整する必要があります。

タイプ1シャーシ。
レーサーミニ四駆最初期のシャーシなので、問題ある部分が多いシャーシ。
しかしその分、いじればいじるほど改善出来るので、改造しがいのあるシャーシでもあります。

フロント部分
シャフトとプロペラシャフトの軸が接触するので、2ミリほどカット。
ペラシャ受けをハトメで固定するのも良い方法です。

リヤ部分
クラウンギヤの噛み合わせが若干キツいので、ギヤの背面を少し削る。
こちらのペラシャ受けもハトメ固定すると良いです。

なお、この改造だけでは異音は改善されないので、じっくりとブレークイン推奨。

さらに、カウンタギヤーの軸にもハトメを入れるのもアリです。
シャーシによってはサイズが大きすぎる場合もあるので、フランジ部分を削る必要があります。

※注意と補足
抵抗抜きは、ギヤの位置をベストな状態で保持することで効果を発揮する改造法ですので、
単純に適当な位置でスペーサーやベアリングを入れれば良いというものではありません。

それはかえって逆効果です。

モーターを外して軽く空転させたとき、スムースに回るようであれば別に抵抗抜きは必要ありません。
噛み合わせに違和感があったり、ノーマルではギヤの噛み合わせがどうしても厳しいシャーシ
(タイプ1シャーシなど)には使うことで効果を発揮しますが、

ここだけの話、VSシャーシやSXシャーシ(SXX含む)、MSシャーシなどには抵抗抜きは殆ど必要ない改造だとお断りさせて頂きます。

正直な話、ノーマルの状態で丁寧に制作さえすれば、下手に抵抗抜きしたマシンよりも
間違いなく速くできますし、そちらのほうがメンテナンスの点でもはるかに楽になります。

では何故自分は井桁などのマシンでは未だに抵抗抜きをしているかと聞かれると、少々答えに窮するのですが…;
とりあえず、ノーマルの状態にはやはりギヤ同士が必要以上に干渉する部分があり、そこの抵抗をどうしても抜いておきたい!という考えがあるからではないでしょうか。
まあ、初心者や復帰組の方には オススメしない改造法ということで…


”どこがどう擦れて抵抗になっている”という部分が理解出来ている事が前提の改造方法と言う事をご理解下さい。

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