ジャパンカップ2015に参加される方への心得


 2015年、今年もジャパンカップが開催されます。
 昨年も前回以上の参加者が集い、最終的には約2万6千人もの選手が出場されました。
 今年は既にスプリングGPの時点で、東京大会では3000人、地方の大会でも1000人を越す参加者が集い、ジャパンカップでは参加することさえも困難になる事が予想されます。

 ここでは、ジャパンカップが開催されるにあたり、毎年恒例となっていますが、参加者の心得を一通りまとめてみました。
 今回初めて参加される方はもとより、既に何度も参加されている方も大会前に改めて見て頂ければ幸いです。

Q:何時くらいに来場すればいいか?

A:最低限、受付開始時間くらいに来場すれば問題ありません。
受付開始30分程度で1000人は軽く超えてしまうのが現状で、会場によっては定員人数を超えた場合
そこで受付が中止されてしまうところも珍しくなくなってきました。
しかし、一定時間までに並んでいれば、多少定員を超えたとしても受付はしてくれますので
急いで受付しなきゃと、慌てて早い時間に来場する必要はありません。

とはいえ、その頃になると会場でピットを広げられる場所は既に埋まってることが多いので
ピットをベストな場所で構えたいという場合や、午前中の早い時間帯にレースに参加したいという場合は
ある程度、早めの来場をした方が無難です。
大会受付は来た順に行われるので、一定人数を超えると午後からの参加となってしまうので
時間の都合や、午前中に何としてもレースに出たいという場合、早めに受付列に並びましょう。

ただし、早朝来場は近隣住民の迷惑にならないよう、程度をわきまえて下さい。
もし貴方の住む家の近くで、休日の朝っぱらから見知らぬ人達が騒いでいたら、どう思うでしょうか?

Q:交通手段は何を利用するのがベスト?

A:公共交通機関を使って下さい。
これはどこの会場でも共通して言えます。
確かに自家用車で移動すれば、始発より早く移動できますし、到着したら車で待機して、同乗者と交代で受付列を確保したり周辺の迷惑をかけずに済むのではという考えも理解出来るのですが、だからといってあまりにも速過ぎる時間に来場するのは上でも書きましたが、近隣住民の迷惑です。

それに駐車場には限りがあります。ぶっちゃけ早い者勝ちです。
どんなに大きな会場の駐車場でも、全ての参加者の車を駐車出来るほどのキャパシティは、ハッキリ言ってありません。

だからといって、路上駐車はレース以前の問題です。
「近くに駐車場がないからー」とか
「だって他の人も駐めてるからー」は通用しません。
実際、昨年まで開催された群馬大会では、
会場の駐車場が早々に埋まってしまい
会場周辺で身勝手な参加者による路上駐車が多発し、警察が出動する事態にまで発展。
結果として、今年の群馬大会は無くなりました。
(群馬大会が今年は開催されない原因が、この無断駐車であるという公式のアナウンスは今のところ無いのですが
大会会場で、警察が出動する事態になった事は、他では まず有り得ません。
第二の群馬大会となる可能性は、何処の会場でもあり得ることです)

どうしても自家用車での参加をしたいという場合は、会場から若干歩く距離の駐車場を利用して下さい。
多少離れてるだけでも、案外開いている駐車場は点在しているものです。

電車なり、バスなり、どこの会場にも必ず行ける公共交通機関がありますので
出来る限り自家用車での参加は控えて、公共交通機関を利用して下さい。

Q:ピットを構える際の注意は?

A:会場でピットを構える場所は、カラーコーンなどで区切っている場所の中でなら特に問題はありませんが、必要以上に場所を陣取るのは控えましょう。
レース会場は花見会場ではありません
ピットを構えたいのは他の参加者も同じですし、後から来場した参加者が困っていたら譲る気持ちも大切です。
最低限マシンを整備出来る程度のスペースでピットを構えましょう。
個人的にオススメは8月発売予定の、ポータブルピットがピッタリ収まりピットシートも付属しているピットインバックパックを使い、ある程度の人数で参加する場合は、参加人数に合うサイズのレジャー用シートを使うのが良いでしょう。
ブルーシート(グランドシート)は無駄に大きいのでオススメしません。

最近の大会では良く目にするのですが、
ジャパンカップの会場はテントやキャンプ用の折りたたみ机&イス、ましてやハンモックなどを使用する場所ではありません。
使いたいならキャンプ場に行って下さい。
会場によっては使える場所もありますし、それがないと炎天下でのレースとなって厳しい所もあるのですが
全ての会場で使える訳ではありません。
その辺は、タミヤのホームページやTwitterでアナウンスされているので、大会前日までには十分に確認して、使えない場所での使用は控えましょう。
「他の参加者も使ってるからー」といって使って良いわけではありません。タミヤのスタッフや警備員に指摘されたら従って下さい。
「小さな子が熱中症になったらどうするの!」という意見は通用しません。帽子を被ったり水分をこまめに摂ったり日の当たらない場所に避難したりなど、他に対策方法はいくらでもありますし
そもそも体調に不安のある場合は参加するべきではありません。

どの会場でも言えることですが、ジャパンカップは6月から10月まで開催されている大会で
真夏の暑い時期は炎天下でのレースとなります。日焼けはしますし近所で売ってるドリンク類も売り切れます。
乳児やジュニアクラス参加者には過酷な環境であることを理解して下さい。

とはいえ、荷物は出来る限り最小限に
特に、ジャパンカップではレースに参加出来る回数が非常に限られますし、部門も基本的にジュニアかオープンだけなので、むやみやたらにマシンを持ち込む必要は無いはずです。
(ファミリークラスに出るからという理由で、大々的に荷物を構えるのは理由になりません。そこまでして勝ちたいモノでも無いはずです)
荷物を少なくすれば、ピットも小さく出来ますし、その分ピットを構えられる選手も増えるわけです。

それと。
周辺の飲食店やお店が置いているテーブルに無断でピットを構えてる人が増えています。
それは常識的に考えても分かると思うのですが、
大会側だけでなくお店側にも迷惑をかける行為なので本当に止めて下さい。
「まだ開店前だからいいじゃん」とか
「他の人も置いてるからー」は理由になりません。
例え飲食店で飲食をしていたとしても、いつまでも同じ場所で居座られるのはお店側としては困ることも理解して下さい。

充電器を使うが為に、無断で会場のコンセントを使う行為は論外です。盗電です。
コソコソと自分の鞄に充電器を仕舞いこんで充電していても、誰かしら見ています。
もし貴方の持っていた充電器用の親電源や充電池が爆発し、近くにいた参加者に被害が出たら責任を負えますか?
何故充電器の持ち込みが禁止になっているかを、まずは理解して下さい。
ジャパンカップでネオチャンプを使用する場合は、自宅で事前に充電して使用して下さい。もしくはアルカリ電池で参加して下さい。
(ジャパンカップに限り、富士通製のアルカリ電池ならOEM問わず使用出来るので、一度コンビニや100円ショップを探して見て下さい。結構種類がある上に、値段もお手頃なのでオススメです)

最後に、当然ですが盗難には十分に注意して下さい。
近年では参加者も増加している為、ピットを留守にしてる間の盗難被害も見受けられます。
(金銭などの貴重品以外にも、レース用マシンを盗まれたという話も)
ある程度人数のいるピットであるば常に誰かが留守番し、貴重品は常に持ち歩いて下さい。

Q:買い物はどうしよう?

A:早めに販売コーナーの列に並びましょう。
特にジャパンカップでの限定商品は、昼にもなれば完売してしまうので(特にFRPプレート関係)
早めに確保したい場合は、大会受付を済ませたらすぐに並ぶくらいの勢いで。
ただ、電池やモーターなど、レースで必要なパーツはここで慌てて買うことのないように事前に買っておいて下さい。

ジャパンカップに限らず、公式大会での販売コーナーのレジは非常に遅いです。
レジ自体が致命的に少ないうえに(東京大会でも数箇所程度)買い物をする参加者自体が多く
さらに、商品をいちいち値段を手打ちして消費税を確認している為、いざ商品を確保したとしても
レジで待たされる事が多くあります。

電池だけ欲しい場合は、販売コーナーに専用のレジがありますので、そちらで購入出来ますが
近くのコンビニを利用して、富士通のOEM製品であるアルカリ電池を購入するのも手です。

Q:レースに出るまで何すれば良いか?

A:レースまでに出来ることは全てやっておきましょう。
まずはコースを下見して、コースアウトの危険がある場所をチェック
今年のジャパンカップのコース『ハイパーダッシュサーキット2015』は全会場共通ですが
全てが同じ環境で設置される訳ではありません。
一度好成績を残したマシンが、次の大会で同じ走りを出来るとは限らないのです。
設置される場所によってはコースが斜めになっていたり、コース同士の繋ぎ目が大きかったり、風が強く吹いていたり、
設置場所が硬い場所か柔らかい場所かによっても違ってくるので、その辺を見極める必要があります。
その下見を踏まえて、次はマシンのセッティング。
走る出番が近づいてきたら、マシンのメンテナンス。
いつでもレースに出られる状態に持って行きましょう。

Q:車検で寸法違反と言われた!レースにはもう出れないの?
Q:コースにいるスタッフにマシン壊された!文句言いたい!
Q:レースで他のマシンに妨害されて負けてしまった!スタッフ何やってんの!?

A:当たり前の事なのですが、スタッフの言うことには従って下さい。

まずは車検
車検でレギュ違反の部分が見つかっても、失格になる訳ではありません。
ちゃんと違反部分を指示してくれるので、その部分を直したらレースに出られます。

続いてコースマーシャル
レース中、コースアウトしたマシンや、レース終了したマシンをマーシャルが回収するのですが
残念ながら、彼らはプロではありません。ほとんどがイベントスタッフとして起用されたアルバイトに過ぎません。
なので、マシンの回収に手こずっていたり、キャッチ時にモーターロックやパーツを破損されてしまっても
仕方ないことだと思って割り切って下さい。
それも公式大会です。

レース結果についても、次のレースが始まるまでであれば、意義申告を行うことができます。
例えば、自分のマシンが他車のコースアウトにより進路を塞がれて敗北したり
マーシャルがコースアウトしていないマシンを間違って回収したりなどのレースインシデントは
スターターの方に申告して認められれば、再レースの証明書を受け取ることが出来ます。

レース後にスタッフに意義申告しても意味はありません。
外部からの無意味なクレームも、参加した当人が言わなければ通じません。
逆に言えば、当人が納得していれば例えレースインシデントがあっても再レースなどは行われないわけです。

それと近年になって増えたのですが。
大会前にレギュレーションに関して、タミヤに問い合わせする行為も手間を増やすだけで迷惑なのでやめましょう。
むやみに問い合わせする前に、友人や知人に聞いてみて下さい。
Twitterの情報などでも「○○がレギュで禁止された」との情報が流れたとしても
案外、単なるネタツイートだったりするので、その情報に対しタミヤに問い合わせする前に
まずはその情報がタミヤ公式のものか、誰かの偽情報かを見極めて下さい。
最近では、大会会場で事前にマシンをチェック出来る『マシンチェックコーナー』がありますので
レギュの可否などで気になる場合は、一度そこでチェックして貰えば大丈夫です。

Q:レースは1次予選で負けてしまった。もう帰ろうかな…

A:是非、優勝決定戦までレースを観戦して、マシンの走りを生で見てみましょう。
大会に参加して一番なのは、順当に勝ち抜くことですが
殆どの場合、ある程度の所で負けてしまうのが普通です。
自分のレースが終わったら、すぐに帰ってしまう人が多いのですが勿体無い話です。
時には大接戦も見られますし、見てるだけでも楽しいものです。
ジャパンカップはコースが同じですし、次の大会のセッティングの参考になります。

Q:大会会場で立入禁止の場所でレース観戦してる参加者がいたんだけど…

A:真似しないで下さい。子供が真似します。
過去の公式大会と、現在の公式大会の大きな違いは
その年齢層の高さにあります。
その為、過去にはそれほど問題にならなかったような問題が、現在では大問題になる事があります。
特に、参加者のマナーの問題がそれです。

例えば、レース観戦の際に集団ではしゃいだり騒いだり。
ピットで酒盛りしたり、選手間での揉め事から喧嘩に発展したり。
レースを近くから観戦したいが為に、立入禁止の場所に踏み込んで会場の施設を破損したり。
ゴミをピットに溜めるだけ溜めて放置したり。

体は大人、頭脳は子供な参加者がマナーとモラルを乱しているのが現状です。
気の合う仲間通しで参加するのは楽しいものですし気持ちもわかりますが、
だからといって羽目を外し過ぎないようにしましょう。

大人だけでなく、子供も参加するイベントですから子供の模範になるような行動をとりましょう。
あまりにも目に余る人がいた場合は、大会本部にいるスタッフに連絡するのも手です。

 

Q:大会のマシンは親(または夫・彼氏)が作ったマシンで出ても良いの?

A:自分で作ったマシンで参加して下さい。
ミニ四駆PROが登場して間もないころは、(PROの完成車的な意味で)レースに参加するマシンの製作者に関して特に制限は無かった為、ジュニアクラスはおろか、オープンクラスですら子供・嫁問わず親の制作したマシンで出場する、俗にいう『親父マシン』が大会で跋扈する状態でしたが…
2013年の6月から、「競技車は選手が自分で組み立てたものに限ります。」という記述が復活し
事実上、親や他人が作ったマシンでレースに出場出来なくなりました。
(代わりにファミリークラスが出来ましたので、そちらで参加出来ます)

しかし、この規則は基準点が非っ常〜に曖昧で、
規則が改定されて2年経ったにも関わらず、未だにジュニア部門の入賞マシンは
オープン部門と見まごうばかりのマシンが並んでいる状態。(確かに自分で作っていると思われるマシンもあるのですが…)

実際のところ、
『ボディは知り合いに作ってもらったけど、シャーシは自分で作ったからレースに出られるでしょ』
『マシンやパーツは親が提供して、ビス止めする部分も親が全部やったけど、他は子供が組んだマシンだから大丈夫』
『ふざけるな!一から十まで全部自分で作ったマシンでなきゃダメに決まってる!』
など、個人個人で解釈が大きく異なっているのが現状です。
(この辺の基準は、過去の二次ブーム時代にも最終的な決着は見られず、結局は参加者のモラルに委ねられ、店舗大会ではローカルルールを設けて厳密に参加者を区切ったり、公式大会でも決勝戦にマシンを素組みさせてレースを行う『つくポン』レースが行われたりと、主催側も様々な方法で対策が行われました。)

恐らく、今後も当時と同じように規則の基準点は論争が繰り広げられるものと思われますが、
あえて着地点を挙げるとすると
『競技車は、
選手が自分で(全て分解して、一から誰の力も借りずに)
組み立て(元の状態に出来)たものに限ります』
というのが、個人的な解釈です。
自分で組み立てたマシンなのですから、全部バラしても自分で組めるハズです。
それが出来ないと言うことは、誰かしらの力を借りて制作した訳ですから、規則違反を疑われても仕方のないことです。
…と言うか、他人が作ったマシンでレースに出場して、何が楽しいんだろう…?

ともかく。
レースに勝ちたいが為に速い人のマシンや、親の作ったマシンで出たい気持ちも分かりますが
一番なのは、『自分で買って自分で作り、自分で改造して自分で走らせたマシン』で勝つことだと思うので
不器用でも良いんです。貴方の世界で1つだけのマシンで大会に参加してみて下さい。

あと、当然ですが改造する時にはタミヤ製のグレードアップパーツを使用しましょう。
最近では、「ミニ四駆パーツ」と謳っている他社製のパーツが出回っていて
場所によってはタミヤ公認のミニ四駆ステーションでも販売されてしまっている為、知らない人は
他社製パーツでありながら、公式大会でも使用してしまうケースが多く見受けられるようになりました。
確かにタミヤ製でのカーボンプレートはラメ入りばかりで、過去に限定販売された直FRP型のカーボンプレートは
いつ再販されるのか分からない状態ですし、FRPより軽くて丈夫なカーボンプレートで、しかも製品によっては組み立てるだけで大会上位者のマシン改造が簡単に出来てしまうため、使いたくなる気持ちも分かります。

しかし、ジャパンカップはタミヤのミニ四駆イベントであることを忘れないで下さい。
他社製パーツを使いたいなら、それを販売しているお店の大会だけに控えましょう。

 ぶっちゃけた話、常識的な行動をとっていれば全く問題無い事ばかりです。しかし、毎年のように問題は起こっているのが現状です。
 (このページを読んだ参加者であれば、問題を起こすことは無いものと信じていますが…)

 色々と書きましたが、以上を気をつけてジャパンカップを楽しんで下さい。

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