えのもと杯のレース進行手順
えのもと杯は、基本的に他のミニ四駆ステーションで開催される大会と同じく、お店が主催となるミニ四駆大会となります。
ですが、決定的な違いが一つだけあります。
それは、「参加者が準備から進行・運営・片付けまでを全て行う」ことにあります。
主なミニ四駆ステーションの大会は、お店の店主や店員、ないしはお店の常連や知人が主催となり、コース設計から準備、運営などを行って
大会参加者はレース参加して表彰式が終わったら即撤収というのがほとんどと思うのですが(コース片付けを手伝う所もありますが)…
えのもとの大会の場合、出来る限り全ての参加者が協力して大会を行っています。
ここでは、そんなえのもと杯の進行手順を時系列で紹介。
えのもと杯は何時にお店に行けばいいか?レースの手順は?など分からない方に一読して頂ければ幸いです。
9:00 お店は土日は10時に開店しますが、大会のある日は早めにお店を開けて頂いているので 大会参加者は、概ね9時頃にはお店に到着しています。 まず、お店に来たらピットを構えるのはどのお店でも同じですが えのもとサーキットの場合、レース開始はだいたい10時頃からなので それまではお店の外で談笑していることが多いです。 なので、大会に参加する場合は10時までにお店に来て頂ければ大丈夫です。 ピットでの充電器の為に使うコンセントは、どの場所でも店員や参加者に伝えれば延長コードなどで対応出来ますが 定番の充電器を使用する場合、同じ充電器が並ぶ場合もあるので間違えないよう注意して下さい。 それと、どの店でも共通して言えることですが、ピットのスペースには限りがあります。 なので、参加人数が多い場合はお互いに譲り合ってピットを構えてもらう場合があります。 なお、クリーナースプレーの使用は店外では自由ですが、店内でピットを構える場合は外に出て使用して下さい。 | |
10:00 お店の開店時間辺りにコース設営が始まります。 コース設営は常連だけでなく、参加経験が少ない参加者の方も参加することが出来ます。 まず、お店の外に保管しているコースパーツを取り出し、大会で使用するレイアウトに合わせて組み合わせていきます。 写真左のネットは、店外は甲州街道ということで、コースアウトしたマシンが道路に飛び出さないように保護する為に張っています。 | |
外に保管されているコースパーツは基本的な部分(ストレート・コーナー・ウェーブ)のみで、他のセクション。 特に写真のような、えのもと特製スロープなどは店内に保管されていて、大会時のみ使用しています。 コースパーツを必要数取り出したら、テープでコース壁の継ぎ目が出ないよう気をつけつつ貼り付け。 ジャパンカップ・ジュニアサーキットには透明テープを、えのもと特製コースパーツの場合は白布テープを使用します。 | |
基本はどの参加者でも組み合わせ・テープ貼りは行なえますが レーンチェンジャーなど、精度が求められる箇所の場合は慣れてる参加者が設置を行います。 | |
テープ貼りを終えて一通りコース設置が終わったら、仕上げに濡れ雑巾でコース拭きを行います。 店外に保管しているコースは、シートで保護しているものの、基本的に風雨に晒されている状態の為 どうしても砂ホコリが付着してしまい、そのまま走らせるとタイヤが砂でテウルテウルとなってしまいます。 そこで、拭いてコンディションを出来る限り良くしてレースを行うわけです。 全て拭き終えたらテスト走行をして問題のある箇所は無いか確認し、問題無ければ大会開始となります。 | |
10:30頃 コース設営が終わり次第、開会式になります。 ここで今回の大会の簡単な説明や、その回で行われる限定レースなどがあれば発表。 初参加や、参加して間もない選手がいる際には、ここで大会進行やルールなどを説明します。 開会式が終わり次第、参加受付ということで 店頭に大会記録表が掲示されるので、参加したいクラスに名前を入れていきます。 名前の順番にレースをすることは無いので、気にせず名前を記入して下さい。 (ただし、あまりに名前を入れるのが遅い場合、受付を締め切る場合もあるので注意) なお、参加費は無料です。 | |
開会式の後に、30分程度の練習走行。 レース開始前にマシンの速度チェックが行えます。 走らせる選手は、スタート位置から後ろに並んで走らせますが、基本的に前半戦はタイムアタックなのでラップタイマーを使用する単独走行となります。 タイマーは傍にリセットボタンが設置してありますので、自分のマシンが走り終えてタイムを確認したら押してください。 これで次に並んだ選手のタイムが計測出来ます(記録係の選手がボタンを押してくれる場合もあります) 11:00頃 時間になったら前半戦のレース開始。 先述の通りタイムアタックになりますので、一人一人マシンを走らせ、完走の有無問わず記録されます。 各クラス5回まで走行し、予選・決勝は現在行われずトップタイムから順位を決定します。 主にフレッシュマン・チューン・ダッシュクラスが行われますが、時間は分けておらず3クラス同時進行になりますので 走らせる前に、記録係の方に選手名と走行するマシンのクラスを言ってから走らせて下さい。 参加人数や天候にもよりますが、前半戦のタイムアタックは概ね1〜2時間の走行時間が設けられていますので 慌てて5回一度に走り切る必要はありません。電池を充電して、じっくり準備してタイムアタックを行えます。 (ただし、概ね1時間もすると殆どの選手が走行を終えてしまうので注意) | |
13:00頃 前半戦が終わると、30分程度の休憩時間。この間が昼食を摂れる時間になります。 この間に前半戦の集計とレース結果が発表されます。 コースは前半戦の状態のままフリー走行の時間になるので、レースで納得行く走りが出来なかった選手の憂さ晴らしや、レースで使わなかったマシンの走行チェックなども行えます。 なお、えのもとサーキット周辺には飲食店は殆ど無いので、駅前のコンビニなどで購入してもらうか、事前に持ち込んでもらう必要があります。 それと、天候等レース進行を急ぐ必要がある場合、休憩時間を取らずにすぐコースの組み換えを行う場合もあります。 13:30頃 休憩時間が終わってから、後半戦に向けて一部コースの組み換え作業が行われます。 後半戦は主にスロープセクションを使用した立体レイアウトとなるので、変更箇所のみテープを外して組み換えを行います。 | |
14:00頃 コースの組み換えが終わってテスト走行を行い、問題が無ければ再び30分程度のテスト走行時間。 立体レイアウトはフラットレイアウトよりも難易度が上がるので、マシンのセットを変更したり立体専用マシンを用意して走行します。 なお、ここからは単独走行ではなく3人同時走行になります。 14:30頃 後半戦はオープンクラスのみのレースになりますが、予選と決勝が行われます。 予選は3人同時に走行させ、勝った選手が1勝。 負けた場合は走行する選手の列の後ろに並び直して再び走行出来ますが 勝った選手も同時に並んでしまうと、3人の組み合わせが変わらない為に勝った選手が勝ちっ放しの状態になってしまうので… それを防ぐため、勝った選手が次のレースのスターターを行う事となります。スタートの合図、勝った選手の判定をお願いします。 次のレースの勝敗はスターターが判断出来るので、接戦だった場合であれば再レースを行うかどうかも判定出来ますが 全てのマシンがコースアウトした場合は、そのまま次のレースも引き続きスターターを担当してもらいます。 勝敗が決まり次第勝った選手の名前を記録表に記入し、その勝った選手にスターターを引き継いでもらったら、再び列に並んでレースに参加出来るようになります。 以上を繰り返し、5回勝った選手から決勝進出。 通常は決勝進出者が6人(年間チャンピオンの選手が参加した場合はチャンピオン含め9人)が決まり次第予選終了になりますが、5人目(チャンピオン参加なら7人目)が決まった時点で予選は一時中断。 残りの1枠はリーチ(4勝)の選手のみ参加出来る『最後の一枠レース』を行い、勝った選手が決勝に進出。 | |
決勝戦は基本的に予選と同じく2人ないし3人で走行させ、勝った選手が優勝決定戦、敗退した選手も一部は順位決定戦を行いますが… 決勝進出した選手による忖度が行われないように、組み合わせやレース方式は予選敗退した選手だけで決めます。 組み合わせが決まる間に決勝進出した選手はマシンのメンテを行えます。 優勝決定戦が終わるとレース終了。 レースが終わったら、走り足りない選手がいる場合はフリー走行時間。それが終わったらコースの解体作業。 コースに貼ったテープを剥がし、コースを分解して整頓、収納を行いますが、ジャパンカップジュニアサーキットはコースを繋ぐツメ部分が何気にデリケートで、分解には慣れが必要な作業になります。ですので、コースの組み立て・解体に慣れていない選手はテープ剥がし作業をメインに行ってもらうことになります。 16:00頃 コースが片付いたら表彰式。 各クラス上位3名が表彰され、日によっては記念撮影も行います。 参加賞も毎回配布されますので、よほどの理由が無い限りは、この時間まで撤収しないことをおすすめします。 表彰式が終わったら、次回の予告。特別レースなどが開催される場合は、ここで発表。 レースによっては事前受付もあったりするので、その際はここで告知します。 これで月例大会は終了。 |
なお、月例大会と同じく開催されている耐久杯ですが、基本的な流れは月例大会と同じです。
大きな違いは以下の点。
・充電器は会場充電が禁止の為、レース後までは使用出来ません。
・大会には当日にノーマルモーターを購入して頂きます(片軸150円・両軸250円)。例外として、ジュニアクラスの選手には過去大会で使用したノーマルモーターをランダムで配布します。
・1ヒートごとのコースマーシャルは、前のレースで一番周回数が多かった選手が担当します。
他にも、お店近くの体育館を借りての大会の場合は
・開場時間が9:00なので、それまでは入場出来ません。開場後、設営後にピットを設営出来ます。
・体育館内でのクリーナースプレーの使用は禁止です。外に出て使用して下さい。
・パーツの購入などは、えのもとサーキットまで移動してもらう必要があります。会場内での販売は基本的にしていません。
以上を覚えて頂ければ、初めて大会に参加する場合も問題なく参加出来るものと思います。
自分のミニ四駆の腕試しをしたい方は、気兼ねなく大会に参加して頂ければと思います。